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 思春期に<目覚め>を経験した子どもは魔法を使えるようになる。舞台はそんな魔法を使える者達が集められた学院。魔法はこの世界にとって比較的新しい存在であり、教育機関としてよりは研究機関としての要素が大きい。魔法は共通して使えるものもあるが、原則として生まれ持った属性のみ利用できる。魔法は遺伝するが、属性も継承されるわけではない。また、突然魔法を使える子どもが生まれることもある。
 そんな中でも特に強大な魔法を使える、学院の中でも限られた者達の物語。

アレックス・ハートレイ

鮮やかな青い髪。ピンク色の双眸。左目の下に青と緑の三角形を組み合わせた薔薇のような痣がある。
ほとんど研究の進められていない、それが故に異端とされる草木系の魔法使い。実家は多くの有能な魔法使いを多数排出しているハートレイ家。その中で長い間能力を隠し続けていたがとある事件をきっかけに露顕してしまい、学院に入学することになった。
性状は真っ直ぐで向上心が高い。基本的に植物のことしか考えていない。自覚のない面倒見の良さからランスロットたちに懐かれることになる。

ランスロット・ラドクリフ

青みがかった銀色の長髪。深い青の双眸。人形のようにやけに整った顔立ち。均整のとれた長身。
属性は雷。当代随一の能力を持つ鬼才。威力は高いが基本的に雑。〈目覚め〉が早かったが故に幼少期よりひとと隔離されて育った。ひとの顔や名前を覚えない。よく迷子になる。感情が動きにくく常に無表情だがアレックスだけには執着をみせる。
ランスロットの髪は大体ルーシーが好き勝手にいじっている。髪を切ることを極端に嫌がる。

ルーシー・ケント

短めの外向きにはねる黒髪。たれ目がちな橙の双眸。左目の下に泣きぼくろ。
属性は風。魔力以外に、触れたものの未来を見る能力を持ち、ひとに触れることを嫌う。その割に己の能力を利用する狡猾さも持ち合わせており広い情報網を持つ。唯一未来が見えないランスロットと行動を共にすることが多いがお互いあまり興味がない。アレックスに対する執着はどこまで本気なのかわからない。
暗くて狭い場所が苦手。

イザイア・クルツィオ

黒髪短髪。翠眼たれ目下睫毛。
属性は水。天童だともてはやされたもののランスロットという途方もない壁にぶち当たり一時期やる気を失っていたが、ジルと出会いなんやかんややる気を出すように。基本的に自分大好き。最近はアレックスにご執心。
特にこれといった弱点はない。メンタル面では最強。

サンドラ・エク

緑がかった黒髪巻き毛。双眸はヘーゼル。はっきりとした顔立ちだが前髪に隠れてる。ランスロットに次ぐ長身だが猫背気味なのでイザイアと並んで見える。
属性は光。草木系と同じく異能ではあるが神聖視されているために高位扱いされる。エリアスの良き理解者。真面目で勤勉。一番真っ当。自分の意見はしっかり持っているが自信に欠ける。
体が大きいこと、能力自体がコンプレックス。

エリアス・クロウ

金色の髪を二つに結わえている。毛先はピンク。紫の双眸。
属性は氷。精緻な操作も出来るが長時間集中できない。美しいことに価値があるという価値観を持ち、ランスロットを神聖視する。突然現れてランスロットに近付いたアレックスに反感を抱く。サンドラと行動を共にすることが多い。

ビアンカ・バチェラー

鮮やかな赤い髪。不揃いな前髪。背の中程まで届く髪を首元で二つの団子にしている。
属性は火。直情的。強いことに価値がある。考えるより先に身体が動くタイプ。戦闘能力としてはトップ。アレックスには反抗的なものの能力自体は認めている。
弱いことが耐え難い。

ジル・エモニエ

ゆるく癖のある、赤茶色の髪。前髪を一つにまとめ登頂で留めている。淡い青の双眸。
属性は土。優秀だが他のもの達のように一線は越えていない。普通レベルの最上クラスの能力者。才能があるのに努力をしないものが嫌い。アレックスが唯一まともに友人だと認めている相手。

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